夜のウォーキングは、朝と似ているようでまったく違います。
今日歩き始めたのは日付が変わる少し前。
玄関を出た瞬間の空気は、ただまっすぐに「冷たい」だけでした。
朝のウォーキングでは、空気がしん……と澄んでいて、
冷たい中にも静かな期待や余白のようなものを感じられることがあります。
でも夜は違いました。
夜の冷気はまっすぐで、そのまま皮膚に刺さってくるような冷たさ。
余計な感情も温度も削ぎ落として、ただ冷たい。
その分、気持ちの切り替えは早かったように思います。
朝は布団から出た瞬間から戦いで、
歩き始めるまでの心理的ハードルの方が大きい日に何度も出会ってきました。
でも夜は、身体にすでにエンジンがかかっている状態。
起きてから何時間も経ち、思考も活動も十分に巡ったあとだからでしょうか。
玄関の鍵を閉めて一歩踏み出すまでのフットワークが、朝よりはるかに軽く感じられました。
ただ、最初の数分はやはり体が固いまま。
歩幅も小さく、スピードも出ない。
今日の最初の10分間は、体を慣らすための調整時間でした。
まだ筋肉が歩くモードに切り替わっていないのに、呼吸だけが外気の冷たさで進んでいくような感覚。
「まずはウォーミングアップ」。
そんな言葉が頭の中にしっくりきて、自然とペースも控えめになりました。
音楽を流していたので、足音も呼吸音もほとんど耳に入りませんでした。
そのかわり、リズムに合わせて気持ちも少しずつ上向いていく。
10分を過ぎたあたりで、自然と足が前に出ていました。
音楽のテンポと歩幅がかみ合って、歩くスピードが少しずつ上がる。
身体の奥から温度が少しずつ戻ってきて、ようやくこの日のウォークが始まった気がしました。
歩いた道は川沿いの遊歩道。
夜になると車はほとんど通らず、人もまばら。
時折、犬の散歩をする人とすれ違うだけの静かな道でした。
街灯がところどころにあるので真っ暗ではありませんが、
朝のように景色が目に飛び込んでくるわけでもありません。
見えるものが限られる夜のウォーキングは、視覚よりも体の動きが主役になるのだと思いました。
景色を楽しむ余裕はあっても、景色それ自体は多くを語らない。
その分、意識が歩きそのものに向きやすく、余計な情報が少ないぶん集中できる気がします。
しばらく歩いて、ふと見上げた街灯の光が印象的でした。
冬の空気の中で、柔らかい光がにじむように広がっていて、
葉が落ちた街路樹の枝が細い影を地面に落としていました。
その一瞬、心の中で「ああ、冬だ」と思いました。
言葉にならない季節の気配が、目に映る光景からまっすぐ伝わってくる。
その瞬間が良くて、写真を撮りました。

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今日の歩数


本日の歩数は19,565歩でした。
ただし今日の歩数のほとんどは朝のもの。
午前中だけで13,000歩ほど歩いていて、
夜は実質5,000歩前後のウォーキングでした。
だからこそ、体の大きな変化はあまりありません。
疲労感が特別強くなるでもなく、逆にスイッチが入るでもなく、
感情の波が静かに横たわっているような状態。
ただ歩いて、ただ戻ってくる。
それだけのことが、今日の夜は心地よく感じられました。
特別な発見や劇的な気づきがあったわけではありません。
でも、意味があるかないかで切り分けるのではなく、
ただ歩いた事実を残せるのは記録の強さだと思います。
夜に歩く、朝よりも
夜に歩くときは、朝よりも外の世界との距離が遠くなります。
景色は暗く、街灯と影だけが頼りになる。
そのぶん雑念も減り、ウォーキングそのものに集中できる。
音や視界の刺激が少ない夜に歩くと、
自然と身体の動きと心のリズムが揃いやすくなるのかもしれません。
今日は満月でした。
今年最後の満月で、12月の満月は「コールドムーン(寒月)」と呼ばれるそうです。
せっかくなので写真に残そうと何度かシャッターを切りましたが、
肉眼で見えていた美しさには到底追いつきませんでした。
満月の光はカメラのレンズを通るとただの丸に縮んでしまう。
本物はもっと大きくて、もっと澄んでいたはずなのに。
その差を受け入れることも夜の景色の一部のようで、少し切なく、でも面白かったです。
夜のウォーキングは、朝と比べると目的の種類が違います。
朝は身体と心を起動させる時間で、
夜はその日の終わりに蓋をする時間。
「何かを変えたいから歩く」のではなく、
「今日を丁寧に終わらせるために歩く」。
その違いが、今日の歩きの意味だったように思います。
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まとめ
帰宅したとき、特別な高揚感があったわけではありません。
でも、それが悪いわけではなく、
むしろ夜のウォークとして自然な終わり方でした。
ぐっと前向きになる日もあれば、淡々と終わる日もある。
日々のウォーキングとは、そうやって積み重なっていくものなのだと思います。
そして、明日も歩きます。
理由はひとつ。
今日、撮れなかった満月の写真を撮りたいから。
それだけで十分。
また歩きたいと思える動機としては、むしろ最良なのではないか。
そんなふうに感じた夜でした。


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